兵庫県東播磨地区の熱愛グルメ『焼き穴子』
兵庫県の東播磨地区(明石市・加古川市)では、『焼き穴子』を熱愛していて古くからの歴史もあるようです。
兵庫県明石市の魚の棚(うおんたな)商店街では、焼き穴子を販売しているお店や専門店が数多くあります。串刺しの状態で販売されているのも大きな特徴で、価格は1尾1000円以上もするような高級品がほとんどです。地元ではご進物やお歳暮などにもよく利用されます。炭の香りが香ばしく、あっさりとした味付けが人気です。
『魚の棚商店街 魚利商店』明石市 ホームページ
『座古海産』明石市魚の棚商店街 ホームページ
『藤永商店』 ホームページ
『林喜商店』 ホームページ
創業明治5年の炭焼き穴子専門店。明石産の穴子は5尾5400円で、1尾あたり1000円超えです。
明石産の穴子の身はキメが細かく、歯ごたえがあるけれど口の中でほどけていくとのこと。林喜商店さんでは、関東の背開きとは違い、腹開きして捌きます。タレは醤油ベースにかるく砂糖が入るくらいであっさりしているので、淡泊な白身魚の味の穴子の良さを引き立てます。
店内の飲食コーナーの『焼き穴子丼』のご飯はタレを使った炊き込みご飯になっています。
『本焼きあなご下村』 明石市 ホームページ
創業明治8年、贈答品やテイクアウトの商品を販売されています。
『鮨 ささ倉』明石市 食べログ
焼き穴子の握りが一貫200円で提供されています。
『たこ磯』明石市 ホームページ
『明石焼き』のお店。地元の人は玉子焼きと呼ぶそうです。具材にタコが入ったもの、穴子焼きが入ったもの、両方入ったものがあります。
家庭でも焼き穴子を食べる
東播磨の家庭では、『焼き穴子丼』にして食べるのが定番です。焼き穴子は時々食べる贅沢なメニューといった位置付けのようですが、地元スーパーでは普段づかいとして一尾1000円以下で販売しているものもあるようです。
また、タレをつけて焼いた穴子を、なんと寄せ鍋の具材の一つとして入れる様子も紹介されました。
東播磨の焼き穴子の歴史
関東では穴子は脂が多く、煮ることで身をふっくらさせます。全国的にも焼き穴子と言えば白焼きが定番ですが、なぜ東播磨では穴子を焼いて食べる方法が広まったのでしょうか。
『焼く』調理方法は水分が蒸発するし、身が縮むのでもともと穴子が肉厚でないと焼くのに向いてないそうです。瀬戸内海は四方を川で囲まれていることから、河川から養分が流れてくる豊かな海で、丸々と太った穴子がとれたので穴子を焼いて食べるようになったと考えられています。300年前には焼き穴子が食べられていた文献もあるそうです。
脂がのってガッツリ感が味わえる鰻に対して、穴子はあっさりとした味わいのようです。焼くことで香ばしさも加わり美味しそうですね。瀬戸内海で質の良い穴子が獲れるようで、広島や岡山、姫路でも名物のようです。
明石ではご進物としてもよく使われるそうです。最後に焼き穴子のお取り寄せを紹介します。
ます子のInstagramでは、筆者が食べた全国の美味しいものを配信中
Twitterではブログ更新をお知らせしています。