へぇ~!そうだったのか!? 県民熱愛グルメ
今回の熱愛グルメは、千葉県の『なめろう』の紹介です。
千葉県は水揚げ量11年連続日本一の銚子港がある、関東屈指のお魚天国です。千葉の郷土料理『なめろう』は、アジなどの青魚を細かくたたき、薬味(ねぎ・大葉・生姜など)と生の味噌であえたものです。「アジのたたき」というメニューは都内でもよく見かけるようですが、千葉のなめろうはねっとりと粘り気が出るほど細かく包丁でたたいてあるのが特徴です。皿を舐めまわしたくなるほど美味しいことから名付けられたと言われています。
『なめろう』はどこで食べられる?
千葉県の地元スーパー『せんどう』さんでは、お魚コーナーになめろうが大量に販売されています。
『美味い家 若鈴』館山市 ホームページ
美味しそうな地魚料理が色々とある中、美しく盛られたなめろうは、そのまま食べたり、醤油をつけたりして食べるそうです。しっかりと叩いてねっとりとさせる方がアジ本来の旨味が出るとのこと。若鈴さんでは、900~1000回くらい叩いて魚の旨味を出し、なめらかに仕上げるそうです。
『古民家食堂 もちづき』大綱白里市 ホームページ
こちらのお店では、メニューに「なめろう定食」があります。酢をかけて食べることもよくあるそうで、なめろうを注文すると大抵酢が付いてるらしいです。
『漁師料理 たてやま』館山市 ホームページ
『なめろう』の歴史
『寿司と地魚料理 大徳家』南房総市 ホームページ
こちらの店舗は明治2年創業、南房総市最古の寿司店です。店主の栗原和之さんは、「南房総なめろう研究会」の顧問をされています。
栗原さんのお話では、
「なめろうは明治初期に上総や安房の漁師が、捕れた魚を不安定な船上で食べるために考案された。船の上では醤油がこぼれてしまうので味噌で味付けをしていたのが始まり。釣りたての魚はまだ旨味が出てないので、強制的に細胞を潰して旨味を出したのがなめろうだと言われている。」
とのことでした。
千葉県では家庭でもなめろうを作って食べる
家庭でもアジなどを細かく叩き、薬味と味噌を混ぜてなめろうを作るそうです。白ごはんの上にのせて食べるのが定番。さらに温かいお茶をかけ、お茶漬け風にして食べるのが『孫茶』です。
余ったなめろうは、ハンバーグのように小判状に形成してフライパンで焼き、『さんが焼』と呼ばれています。
生の魚を細かくすると、空気に触れる面が多くなり傷みやすい料理だと思います。新鮮な魚が味わえる地域ならではの料理ですね!
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