ヒミツのOSAKA 極
これまでに番組では、大阪府民独特の中華料理の食べ方を紹介してきました。
*天津飯は大阪では醤油味、東京はケチャップ味。
*チャーハンにウスターソースをかける。
*中華料理のデザートに大学芋を食べる。
などです。
大阪府民は中華料理で『エビの天ぷら』を食べる!?
「エビの天ぷら」と言えば和食の代表のようなものですが…
庶民的な中華料理店のメニューにあるそうです。バナメイエビを使った小エビに衣をつけて揚げたものが中華の『エビの天ぷら』です。
和食の天ぷらは下味を付けずに、天ぷら粉や小麦粉を使い低温で揚げますが、中華のエビ天は塩コショウで下味を付け、片栗粉をまぶして高温で揚げるとのこと。サクサクした食感に仕上がるそうです。
食べる時は謎の塩をまぶして食べます。府民が絶賛しているこの塩は、中国山椒の花椒(フォアジャオ)が入っているそうです。
【紹介店】
『豚珍館』東大阪市 食べログ
『天天菜館』大阪市此花区 食べログ
『北京料理 龍』浪速区 食べログ
『十八番 本店』北区 食べログ
『龍華軒』中央区 食べログ
『餃子の王将 空港線豊中店』豊中市 ホームページ
エビの天ぷらは西日本のみで販売されている。天ぷらにつける塩を「王将マジックパウダー」として別売もしている。
大阪のエビの天ぷらの歴史
大阪調理千問学校中国料理専任講師 森孝司さんの話によると
《中華料理の天ぷらは、100年ほど前から大阪の町中華のメニューにあった。「酢炸蝦仁」スーチャーシャーレンというエビの揚げ物がルーツなのだが、和訳した際に「天ぷら」と呼ぶようになった。
日本の中華料理は、関東には広東系の人が多く入ってきた。
それに対し、大阪には北京系の人が多く入ってきた。北京料理はシンプルなものが多いので「エビの天ぷら」として出しやすく、関西に根付いた。
広東の中華料理の特徴として、茹でたエビを使う料理はあるが、エビを揚げるのは関東(広東系)には少ない。だから関東ではあまり馴染まなかったのではないか。》
とのことです。
『宝夢蘭』東成区 食べログ ランチタイムにエビ天定食を出しているお店も多いとのこと。
『黒龍天神楼』 北区 ホームページ
エビ天を丼にした「海老天玉子丼」825円と言うメニューがあり、和食メニューと混乱しそうな「エビ天丼」があるそうです。
餃子の王将さんに行けば、西日本では気軽食べられるのは朗報です!
「エビチリ」も一度片栗粉で揚げてある料理なので、そう考えると「エビ天」は中華料理として違和感ないメニューではないでしょうか!
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