富士市のB級グルメ つけナポリタン
横浜で生まれたナポリタンはケチャップ味のお馴染みのスパゲッティですが、静岡県富士市には『つけナポリタン』という大人気のご当地グルメがあります。
ナポリタンのスープと麺が別々に盛ってあり、トマト色のスープの中は煮卵、蒸し鶏、青梗菜、とろけるチーズ、マッシュルームなどで、イタリアンと中華が混ざったような一品です。箸を使って食べるのが一般的です。
富士市の人はみんなが知っているメニューで、富士市を中心に喫茶店や洋食店など約40店舗以上で提供されています。
紹介店情報
『COFEE SHOP アドニス』静岡県富士市 食べログ
つけナポリタン(1680円)
昭和20年創業、つけナポリタン発祥のお店です。トマトソースと鶏ガラスープを合わせたものに、麺をつけて食べます。麺はスパゲッティ用のデュラムセモリナ粉と、ラーメンで使う中強力粉を混ぜ合わせた特製の麺です。茹でて湯切りした麺を炒め、静岡らしく桜エビをトッピングします。
残ったつけ汁には、ごはんを入れてリゾット風にして食べます。
『カミレオンカフェ58』静岡県富士市 ホームページ
こちらのカフェのつけナポリタンは、トマトソースと魚介系のスープで作っています。また、麺を食べた後は、割りスープとして、オニオンスープを入れて最後までスープを味わいます。
『雪月花』静岡県富士市 インスタグラム
『なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。富士店』静岡県富士市 ホームページ
東京を中心とした蕎麦のチェーン店ですが、富士店限定で『つけソバリタン』というメニューを出しています。つけ汁はトマトソースと鰹出汁、麺は自家製の蕎麦でバジル味のジェノバソースをかけています。
どのようにしてつけナポリタンは誕生したのか
考案したアドニスさんの店主さんによると、20年くらい前に隣の市の富士宮焼きそばが有名になったことから、富士市にもご当地グルメを作ろうと、青年部で開発し2008年に誕生したそうです。
アドニスさんの看板メニューがナポリタンだったことと、一緒に開発をした人がつけ麺屋だったため、この二つをミックスして新しいメニューを考案したそうです。
つけナポリタンは、他店でも提供されるようになり、基本のルールとして①トマトソースとお店独自のスープであること、②つけ麺スタイルであることを定義付け、広まっていきました。
現在では、富士市内の全ての小・中学校の給食で提供されるようになり、富士市にすっかりと根付いたグルメになりました。
街を盛り上げる気持ちから新しいメニューを開発し、地元の人に愛され、給食のメニューにまでなってしまうなんて、素晴らしいサクセスストーリーを聞いている気がしました。こんなに地元に根付いたメニューは絶対に美味しそうです!
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