とんこつラーメンと言えば、福岡が絶対王者と思われがちですが、実は中華そばの年間支出金額は、九州内では鹿児島市が第1位、2位佐賀市、5位が福岡市(総務省統計局家計調査 2018〜2020年平均)で、豚の飼育数は鹿児島県が断トツで全国一位(農林水産省 畜産統計調査 令和3年2月1日)なのです。
九州内では独自の経緯がある鹿児島の『とんこつラーメン』が特集されました。
鹿児島県のラーメン① あっさり豚骨スープ
鹿児島市のとんこつラーメンは、豚骨独特の臭みがなく、白濁スープではなく、麺は中太麺で、さっぱりと食べられるのが特徴です。白濁スープに細麺の博多ラーメンとはとても違いがあります。
トッピングが焼き豚の他にキャベツ、もやし、きくらげ、ネギなど具沢山で、ラーメン屋では大根の漬物が一緒に提供されるのも特徴です。
鹿児島のラーメンは、豚骨ラーメンの元祖と言われる久留米ラーメンの影響を受けていない地域なので独自に進化しました。昭和22年創業『のぼる屋』さんの初代店主が、横浜の中国人料理人から習ったラーメンが鹿児島ラーメンの発祥だと考えられています。豚骨がベースながら、鶏ガラや野菜を使った優しい風味のあっさりしたとんこつラーメンを考案し、鹿児島で大ブレイクしたそうです。漬物を出しはじめたのものぼる屋さんが始まりでした。
『ラーメン小金太』鹿児島市 食べログ
鹿児島市の繁華街、天文館にある大人気店。
スープは豚骨の他に鶏ガラや鰹節、鯖節、野菜からも出汁をとり、醤油ダレと合わせてあるので、豚骨ですがあっさりしている味が特徴です。
『ざぼんラーメン』鹿児島市 食べログ
県内で7店舗展開するローカルのラーメンチェーン店
『鹿児島ラーメン豚とろ』鹿児島市 ホームページ
『アイアイラーメン』 ホームページ
鹿児島ではラーメンに無料で大根の漬物が出てくるのが大定番。アイアイラーメンさんでは、こだわりの自家製の漬物を提供されています。
鹿児島のラーメン② 鰹節をたっぷりと使ったラーメン
『元祖指宿らーめん二代目』指宿市 ホームページ
勝武士ラーメン 800円
鹿児島市からさらに南下した指宿市は、鰹節の名産地ということもあり、ラーメンにもたっぷりと鰹節が使われています。
出汁はもちろん醤油ベースの鰹節の出汁ですが、コクが出るとの理由で豚骨も使われています。かえし(醤油ダレ)には本枯れ節(半年間かけて作る高級鰹節)を使用しています。トッピングにも鰹節がたっぷりです。
麺を食べ終わった後は、鰹節ごはんにラーメンスープをかけてお茶漬け風にして食べるのだそうです。
『TAKETORA』指宿市 ホームページ
勝武士ラーメン(醤油)968円
『勝武士(かつぶし)ラーメン』は、指宿市内の6店舗で提供されています。
鹿児島のラーメン③ 味噌と豚骨のラーメン
『三平らーめん』 食べログ
黒味噌ラーメン(元祖濃い味)900円
見た目は超こってりでどろどろのスープです。出汁には黒豚の豚足を使い、二日間かけてコラーゲンをたっぷりと抽出するため、甘みがあるどろっとしたスープになります。
オリジナルブレンドの米味噌、豚肉のミンチ炒め、黒胡麻、黒砂糖、七味を合わせたものも入っていて、黒味噌ラーメンが出来上がります。
鹿児島市は味噌の購入量が全国3位(出典:総務省統計局家計調査2018-2020年平均)で、実は味噌をよく食べる県民なのです。。ちなみに1位は秋田市、2位は長野市です。
鹿児島のラーメンはあっさりとした豚骨出汁がベースになっているからこそ、他の食材とのアレンジがしやすかったのです。それによって鰹節や味噌と合わさったラーメンへと進化していったとのことでした。
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番組の冒頭で、鹿児島ケンミンスターで女優の桜庭ななみさんが、鹿児島県長島町の日本一の絶景トイレ『針尾空中展望 公衆トイレ』を紹介しました。なかなかインパクトのある場所です!
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