京風料理と言うと、お出汁がきいた上品で雅なイメージ。一方、中華料理はオイリーで、濃厚な味で京料理とは正反対です。京都府民はどんな中華料理を食べているのでしょうか?
四条大橋近くの『純北京料理 東華菜館』 ホームページ をはじめ、京都市内には中華料理店が500軒以上あるそうです。
祇園など花街エリアの中華料理
京都の有名繁華街の祇園にある中華料理店は、外観はまるでお茶屋さんのような店構えです。
『廣東料理 翠雲苑』祇園 ホームページ
『中国料理 白碗竹筷樓』ホームページ
『広東料理 竹香』 東山区 祇園新橋 ホームページ
竹香さんでは、お座敷に円卓の中華テーブルがあります。
メニューは、ふかひれスープ 1100円、豚野菜のにつけ 935円、酢豚、肉団子の甘酢あんかけなどがありますが、見た目もよくある中華料理とは少し違い違います。
舞妓さんや芸子さんでも食べやすいように、具材が小ぶりにカットされています。また、ニンニク臭をさせてお座敷に出ると困ることから、8割の料理にニンニクや香辛料を使用せずに、砂糖、醤油、酢などの和風餡を使ってあるそうです。まさに京風の中華料理といったところです。
京風の春巻きとは?
『広東料理 ぎをん 森幸』東山区 ホームページ
京都の春巻きは、皮が厚く弾力があります。片栗粉と小麦粉に大量の卵を合わせ、薄焼き卵のようにして外皮を作り、パリパリでなく、モチモチに仕上がります。具材はたけのこが8割で、焼き豚、椎茸、カニ、ネギなどが入っています。
町中華で大人気『からしそば』
京都府民が日常で利用している町中華の中に、『からしそば』と呼ばれる人気メニューがあります。からしの優しい刺激が大人気で、昔ながらの京都の町中華10店舗以上で提供されています。
『鳳舞楼』上京区 ホームページ
からしそば 950円
酢や醤油が入った和からしのタレに、茹でたてのもちもち麺を絡ませます。餡かけ焼きそばのような餡は、京風鶏ガラスープを使用。野菜たっぷりの具材にはレタスが使われています。
スタジオでケンミンスターさん達にからしそばを振る舞いに行かれた様子をブログで紹介されています。→こちら
『廣東料理 平安』東山区 食べログ
カラシソバ 900円
『芙蓉園』下京区 食べログ
からしそば 1100円
『京風中華』はどのように誕生したか
『京の中華 ハマムラ』ホームページ
ハマムラさんは大正13年創業、京都で初めて中華料理を開いたと言われています。中華料理はそれまでに馴染みのない、豚バラ、鶏ガラスープ、油などを使っていたので、京都の人には「くさい」と言われ根付かなかった。
そこで当時の料理長が京都の野菜など、地元の食材を使い、あっさりと出汁のきいた京風中華を研究。春巻きを京都府民が好むタマゴやたけのこをメインとしたものにアレンジしました。また、和からしと出汁のきいたからしそばを考案して、和テイストの優しい味の京都の中華料理が誕生し、根付いていったとのこと。
画像引用:京の中華ハマムラさんホームページ
また、独特の町の京風中華メニューとしてこちらの2店舗も紹介されました。
『華祥』左京区 食べログ
卵白のあんかけチャーハン 1100円
チャーハンにふわふわ卵白がのってます。
『中華処 楊(ヤン)』下京区 ホームページ
中華風カツ丼 900円
白米の上にトンカツをのせ、中華風あんが書けてあります。花山椒(中華風山椒)もたっぷりとかけて食べます。
さすがに歴史のある都市京都。食文化も独特のものが根付いて、地元の人のためのメニューばかりですね。からしそばや京風春巻きはお手軽で美味しそう。ぜひ食べてみたいです!
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