番組では、超メジャーな日本三大ラーメン(札幌、喜多方、博多)をはじめ、様々なラーメンにスポットを当ててきましたが、まだまだ日本には知られざるラーメンがあります!これから注目のご当地ラーメンとして3つのラーメンが紹介されました。
佐賀ラーメン
九州でメジャーな博多ラーメン、熊本ラーメン、鹿児島ラーメンは全て豚骨ベースですが、佐賀ラーメンも例外なく豚骨スープです。麺は中太でやわらかめがおすすめで、中央に生卵が落としてあるのが特徴です。
昭和12年に福岡県久留米市で豚骨ラーメンが誕生して、昭和30年頃には佐賀市にとんこつラーメンが伝来しており、佐賀ラーメンは豚骨ラーメンが原形に近い形で残っていると思われます。いつしか、生卵を中央に落として食べとることが佐賀独自で定着していきました。
『佐賀ラーメンいちげん。』 佐賀市 ホームページ
いちげん。さんでは、創業以来27年間継ぎ足しで豚骨スープを作っています。
また、佐賀県は日本一の海苔の産地で、佐賀ラーメンに海苔をのせるのも必須です。はじめからラーメンに海苔をのせているお店もありますが、いちげん。さんでは、焼き海苔か干し海苔かを別注文できる産地ならではのこだわりようです。
『幸陽閣』佐賀市 食べログ
『駅前ラーメンビッグワン』佐賀市 食べログ
『一休軒 呉服元町店』佐賀市 食べログ
郡山ブラックラーメン(福島県)
福島県にも喜多方ラーメンや白河ラーメンという有名なラーメンがある中、両都市の中間にある郡山ラーメンが紹介されました。
見た目は醤油が濃そうな黒いスープで、その名も『郡山ブラック』です。麺もナルトも濃いスープのせいで茶色に変色しています。味はしょっぱいには違いないが、しょっぱすぎることはなく醤油の旨味を引き出している美味しさだそうです。
かつて郡山の大衆食堂で、大正6年から提供されていた中華そばがルーツなのだそうです。そのお店では、そばを取り扱っていたので、だしとかえしを一緒に煮詰めるそばの出汁を真似て、ラーメンのスープを作ったのが始まりです。喜多方ラーメンや白河ラーメンよりも長い100年もの歴史を持つラーメンなのです。
2009年頃から地元の雑誌などで『郡山ブラック』という呼称が使われるようになり、郡山市内約20軒で提供されています。
『ますや本店』福島県郡山市 食べログ
一般的に醤油ラーメンは、丼の中で醤油タレとスープを合わせますが、郡山ブラックは寸胴の中で醤油ダレとスープを煮詰めてコクをだし、そのまま丼に注ぎます。しかし煮詰め過ぎると味が変化するため、営業中も30分毎に味を調整しているとのことです。
また、ますやさんでは6段階の大きさを選ぶことができて、特注は5玉分の麺が入った巨大な大きさのメニューがあります。
『桝はん』福島県郡山市 食べログ
『めん処 成』福島県郡山市 食べログ
十文字ラーメン(秋田県)
秋田県には、稲庭うどんと横手焼きそばという有名な麺類がありますが、焼きそばと同じ横手市の十文字町に人気のラーメンがあります。十文字町は人口1万人ほどの町にコンビニが9軒に対して、ラーメン店が31軒もある、ラーメンが身近な町です。
十文字ラーメンは、魚介系のあっさりとしたクリアな出汁に、強く縮れた麺を使っています。チャーシュー、なると、メンマなどと一緒に麩がトッピングしてあるのも大きな特徴です。十文字ラーメンはこの地区の10軒ほどの店舗で提供されています。
十文字ラーメンは、昭和初期に十文字地区でラーメンを販売していた中国人から、かん水を使用しない麺づくりの技術が広まったのが始まりです。当初は麩を入れる習慣はなかったけれど、なるとが高騰した時に安価な麩が使われるようになりました。魚介系のさっぱりとしたスープを麩がたっぷりと吸って美味しいとのことです。
『三角そばや 十文字本店』 秋田県横手市 食べログ
こちらのお店では、煮干しを炭火でじっくりと焼いた焼干しや、煮干し、カツオ節などで出汁をとっています。ラーメンだけれども、鶏ガラや豚骨などは全く使わないそうです。
また、麺はかん水を使っておらず、麺を手作業で丁寧にもみ込んで縮れ麺を作っています。手作業したものを冷蔵庫で5日間も熟成させるので、かん水がなくてもコシが強い麺になるそうです。
『らぁめん ひまわり』 秋田県横手市 食べログ
『元祖十文字中華そばマルタマ』 秋田県横手市 ホームページ
天かすが入った「たぬき中華そば」というメニューがあります。
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