①北海道・東北ブロック代表
石狩鍋(北海道)
北海道産のキャベツ、じゃがいも、玉ねぎなどの野菜、鮭のアラが入った味噌味の鍋です。北海道の美味しいものが大集合しています。
北海道民は海鮮の中でも鮭を一番食べるそうで、家庭では鮭一匹丸ごと買って、自宅で捌くことも多いのだそうです。

しょっつる鍋(秋田県)
ハタハタという魚を丸ごと入れて食べる鍋です。ハタハタは深海に住む白身魚で、冬の短期間だけ獲れる魚です。深海に住んでいるのでウロコがありません。
そのハタハタを一匹丸ごと野菜と一緒に鍋に入れます。味付けは『しょっつる』と言われる濃い味の魚醤を、ほんの少し入れて味付します。
この鍋の特徴は『ぶりこ』と呼ばれるハタハタの卵です。プチプチして粘りがあり、秋田県民にとってはそこが熱愛ポイントなのです。
ハタハタ↓

せり鍋(宮城県)
せりは七草がゆで食べるくらいで、あまりなじみのない野菜ですが、宮城県では鶏モモ肉とたっぷりのせりで作った、シンプルな鍋を熱愛しています。
せりは根っこごと鍋に入れて食べます。『仙台せり』というブランドせりは、茎が太く、根っこが長く、シャキシャキとした歯ごたえが人気です。宮城県は江戸時代からせりの栽培が盛んで、鍋に合う根せりは9月から3月が旬なのだそうです。
『蔵の庄 総本店』 仙台市青葉区 ホームページ
その他、北海道・東北の鍋として、きりたんぽ鍋(秋田県)、せんべい汁(青森県南部地方)、芋煮(山形)、タコの道具(内臓)汁(青森県下北地方)が紹介されました。
②関東ブロック
おっきりこみ(群馬県) ほうとう(山梨県)
根菜を中心としたたっぷりの野菜と豚肉、油揚げなどの具材と、平打ち麺を入れるところは同じですが、おっきりこみは醤油味、ほうとうは味噌味です。また、ほうとうには必ずかぼちゃが入るのに対して、おっきりこみにはかぼちゃは入れません。
以前の放送をまとめた記事はこちらです。
③北陸ブロック
とり野菜みそ(石川県)
石川県は鍋の素がエントリーしました。全国的には1980年代頃から鍋の素が販売され始めましたが、このとり野菜みそは、石川県で1973年に発売されたロングセラー商品です。石川県の家庭ではほとんどの家にストックを持っているそうです。
具材はたっぷりの野菜に、肉や鱈など鍋の定番具材を入れます。

番組では定番の味とピリ辛味が紹介されました。上の写真は私が石川県で購入したものです。ケンミンSHOWで有名になったせいか、最近は福岡県内のスーパーでも見かけます。がしかし、価格がとても高いです。石川県のスーパーではとても手ごろな価格だった記憶があります。
味は旨味たっぷりのコクのある味噌でとても美味しいです!
他には、北陸の鍋としてセイコガニのみぞれ鍋(福井県)、ホタルイカのしゃぶしゃぶ(富山県)が紹介されました。
④関西ブロック
かにすき(大阪府)
大阪府民はとにかくカニが大好き。冬は日本海側までカニを食べにバスツアーに行く人も多いのだとか。
家庭で作るかにすきは、関西風うどんのように薄味で野菜とカニを鍋で一緒に煮込みます。煮詰めていくとカニからもエキスがでて、スープがより濃く美味しくなるそうです。
居酒屋などのお店でも冬になると、かにすきがたくさんの店で提供されます。
『山陰漁港直送 うおはる』大阪市阿倍野区
『かに道楽 道頓堀本店』大阪市中央区 ホームページ
焼きかに、かに酢、かに脚つくり、かにみそバーニャカウダーなどかにすきの他にもたくさんのかにメニューがあります。
⑤中国・四国ブロック
そずり鍋(岡山県)
そずり鍋は、津山市で熱愛されています。そずるは削るという意味の方言で、牛の骨のまわりの肉を削ぎ落して鍋に入れます。骨の近くの肉だから旨味があり、様々な部位を楽しめるのがそずり鍋です。
津山ではお好み焼き屋でもそずり鍋が提供されていて、シメはうどんが定番なのだそうです。
以前の放送でまとめたのはこちらです。
牡蠣の土手鍋(広島)
牡蠣王国の広島では、鍋の内側に味噌を塗り、野菜と牡蠣を入れて煮込んだ鍋を熱愛しています。鍋肌で焦げた香ばしい味噌を混ぜながら食べます。

⑥九州・沖縄ブロック
水炊き(福岡県)
福岡県民は実は鶏肉をとても消費する土地柄で、水炊きを熱愛しています。
『ちどり屋大和本館』 福岡市博多区 ホームページ
こちらのお店は白濁スープで、まずはスープだけを味わいます。骨付の鶏肉を食べて、その後キャベツやきのこなどの野菜や鶏ミンチなどを入れます。最後は雑炊でしめます。

番組で紹介された水炊きは、白濁スープでしたが、上の写真のように透きとおったスープで提供しているお店もあります。
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