【秘密のケンミンSHOW極】冬の定番 粕汁(京都府)2024/2/22放送

粗汁は、関西全域で食べられている冬の定番メニューです。根菜や油揚げなど具材がたくさん入っている温かい汁物に、酒粕が入っています。見た目は和風のホワイトシチューのような汁物です。酒粕は日本酒を搾った後の副産物であることから、子供の時は苦手に感じることが多いけれど、大人になると多くの人が大好きになる料理でだそうです。

京都府は40以上もの酒蔵をもつ国内有数の酒処です。酒蔵がたくさんあるからこそ誕生した料理です。日本酒が冬に作られることから、毎年11月頃から搾りたての酒粕が製造され出回り始めます。

佐々木酒造』京都市上京区 ホームページ

1893年創業の酒蔵。

しばおと酒店』京都市伏見区

 

京都のスーパーを覗いて見ると、約10種類もの酒粕が販売されています。

出汁にこだわる京都府民は、まず鰹節と昆布で丁寧に出汁を取ります。大根、人参、油揚げ、チクワなどの具材を入れて煮込み酒粕を加えます。日本酒に様々な味があるように、酒粕にも甘口や辛口を始め様々な味があります。フルーティーなもの、酒の風味が強いもの、しっとり食感、まろやか、米の甘味が強いもの等、家庭によって好みの味があります。

味噌、醤油、みりんで味を整えたあと、香ばしく焼いた焼鮭をほぐして入れます。メイン具材はもともと鮭だったそうですが、今は豚肉を入れることも鮭と同じぐらいに定番となっています。

ごはんおくだ』京都市右京区 食べログ

かす汁定食(900円)

関西の冬限定の定食。

京都の食文化の特徴は、仕出し料理(おもてなしの文化)や、おばんざい(日常の食材を粗末にしない文化)があることです。粕汁は人の体を温めるおもてなしや、酒の搾りかすの栄養を粗末にしないといった両方の文化が影響している京都らしい料理です。

粕汁は室町時代に酒造りが盛んだった京都で誕生し、関西各地に広まっていったのではないかと考えられています。

粕汁にうどんを入れて食べることも多く、冬の昼食の定番メニューなのだそうです。家庭では、とろみが増した二日目の粕汁にうどんを入れて食べることが、京都府民のあるあるなのだそうです。

 

季節の風物詩とも言える、長年関西で愛されてきた温かメニュー。原料の日本酒によって風味が変わるので飽きずに食べられそうです。冬の関西でぜひ食したいグルメですね!

 

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