90年代にブームになった和歌山ラーメン
90年代後半に日本中で起こったご当地ラーメンブームで一躍有名になった『和歌山ラーメン』。
関西地区のラーメン店の店舗数は1位が京都府、2位は和歌山、3位は滋賀県で、ラーメン人気は今も健在。地元ケンミンが日本一と誇る和歌山ラーメンの現在が紹介されました。
2大人気ラーメンの一つ、井出系。
『井出商店』和歌山市 ホームページ
昔ながらの中華そばを提供。横浜ラーメン博物館で1日の売上記録(893杯)を作った超名店です。
こってり濃厚な豚骨醤油スープは、コクを出すために豚の大腿部(ゲンコツ)だけを使用しています(1割は鶏ガラを使用)。3時間かけて血抜きをし雑味をなくします。60年間継ぎ足しの豚骨スープと合わせ、10時間以上も煮込むことで豚骨臭が控えめで旨味だけが抽出されたスープができあがります。チャーシューを煮込んだ醤油だれを丼の中で合わせてスープの完成です。
麺は季節ごとに水分の配合を変えている中細ストレートを使い、手間暇かけたこだわりのラーメンです。
中華そば 750円
井出商店さんのラーメンはこちらからもお取り寄せができます。
井出商店さんの「井出系ラーメン」は現在県内の多くの店舗に受け継がれているそうで、次の2店舗も紹介されました。
『中華そば専門店 正善』 和歌山市 食べログ
『中華そば 丸田屋』ぶらくり丁店 和歌山市 ホームページ
また、『早ずし』と呼ばれる和歌山名物の鯖のすしが、和歌山のラーメン店のサイドメニューとして多くの店舗で扱われているそうです。
丸高系も豚骨醤油味
『本家アロチ 丸高 中華そば』和歌山市 食べログ
昭和15年に屋台からスタートした老舗。ラーメンの見た目は井出系とそっくりで、スープも豚骨醤油ベースです。
丸高さんは豚骨の背骨を使うことで、さっぱりとした味に仕上げているそうです。醤油スープの中に豚骨を湯潜りさせ、臭みと余分な脂を取り、あっさりした中にも旨味とコクを出しています。その豚骨を冷蔵庫で2日間寝かせ、骨の奥まで醤油の旨味を染み込ませます。そうして豚骨の背骨と醤油の旨味が染み出したスープができあがります。
中華そば 650円
丸高系のお店では、早すしとおでんが提供されているお店が多く、戦後の屋台で出されていたことに由来していて今も受け継がれているそうです。
『〇京』(まるきょう)和歌山市 食べログ
『元車庫前〇宮(まるみや)中華そば』本店 和歌山市 食べログ
2大人気とは全く違う!ローカルチェーンラーメン店
『グリーンコーナー』 ホームページ
和歌山ケンミンが熱愛するローカルチェーンのラーメン店で、豚骨醤油ではないあっさりとしたラーメンが人気です。
創業167年の老舗お茶メーカー『玉林園』が運営していることが店名の由来です。黄色い建物が特徴です。
昭和35年にオープンし、県内に4店舗展開しています。その中でも人気なのが『てんかけラーメン』377円で、天かす、ワカメ、紅生姜がトッピングしてあり、鶏ガラのあっさり醤油味のスープです。昭和42年に5代目の社長が「女性も食べやすいラーメン」として開発したそうで、天かすは「てんかけラーメン」専用に作られたものです。家庭用のてんかけラーメンセットは県内のスーパーなど2000店舗で販売されているほど人気です。
お茶メーカーが運営していることから、抹茶ソフトクリームが大人気です。しょっぱいラーメンの後に食べると美味しそうです!
玉林園さんのネットストアはこちらです。てんかけラーメンやグリーンソフトが購入できます。
スタジオでは井出商店さんのラーメンの試食があり、MCのお二人、ケンミンスターの皆さん大絶賛でした!一緒に食べる早すしもさっぱりしていて美味しそうです。どのラーメンも価格もお値頃なのが魅力です。
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