埼玉県越谷の隠れ銘菓『五家宝』
全国的には知名度はないが、県民が密かに愛する隠れ銘菓として埼玉県熊谷市の『五家宝(ごかぼう)』が紹介されました。
ワインのコルクのような形とサイズの和菓子で、きなこがたっぷりとまぶしてあります。中には白いつぶつぶが見えます。隣接している東京ではほぼ知名度はありませんが、地元熊谷の人は美味しいと熱愛しています。
埼玉県では、川越市の芋菓子、草加市のせんべい、熊谷市の五家宝が三大銘菓と言われています。2022年には文化庁が新設した『100年フード』にも認定されている銘菓なのです。
紹介店情報
熊谷市内には五家宝の専門店が8軒あります。
堀内製菓 ホームページ
250年前に誕生したと言われている五家法。堀内製菓さんは明治20年創業で、五家宝専門店として136年営業されています。
紅葉屋本店 ホームページ
創業258年の老舗で、五家宝の作り方が紹介されました。
きな粉は生の大豆を自家工場で焙煎して挽いた新鮮なものを使います。
岩手県産の餅米「ひめのもち」で作った餅を乾燥させて粉砕し、焙煎するとお菓子の中の丸いつぶつぶのあられになります。
つぶつぶのあられにオリジナルブレンドの水あめをたっぷりと絡め、特製きな粉皮で包んで細長くのばしていきます。この製法は258年受け継がれています。
細くのばしたものをコルク状にカットし、一日寝かせて味を馴染ませて完成です。トータルで3日間かけて作るそうです。
花堤 ホームページ
五嘉寶本舗中島 食べログ
五家宝たねに ホームページ
五家宝本舗埼玉製菓 ホームページ
五家宝の加藤 インスタグラム
熊谷きなこ屋 ホームページ
↓紅葉屋本店さんの五家宝はこちらから購入できます。↓
五家宝の歴史と名前の由来
名主の吉田市右衛門が天明3年(江戸時代後期)の飢饉の時に、蔵が焼けたので焼き米を地元民に与えたと言われています。その後江戸の菓子商を呼び、焼き米を使った干菓子を作らせました。焼き米を長く細くつなげたようなものが五家宝の原型になったと言われています。
縁起の良さそうな名前の由来は、米、麦、大豆など五穀を使っていて、五穀は宝のような存在ということから五家宝と名付けられたと考えられています。
五家宝その他の情報
熊谷市内の小学校では、五家宝専門店が出張授業を行い地元の伝統を伝えているそうです。
埼玉県加須市の『道の駅かぞわたらせ』では、ソフトクリームに黒蜜と五家宝をトッピングした『五家宝黒蜜ソフト』があるそうです。
埼玉県川口市のクレープ店『CREPE & BAR CHUN’S』さんには「さいたま」というメニューがあります。狭山茶の餡、五家宝、ホイップクリーム、いちごパウダーが入ったクレープです。クレープを上から見ると埼玉県章があるのです。
これだけ長く歴史が続いていることが美味しさの証ですね。この放送をきっかけに色々なところで手に入るお菓子になってほしいです!
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