日頃から「名物が何もない」と自虐をしている奈良県ですが、全国区の名物『奈良漬け』にスポットが当てられました。
他県では絶対に見られない奈良漬けの専門店が県内に15店舗あります(番組調べ)。それほど奈良県民は奈良漬けを日頃から熱愛しています。お店によって味が違い、ケンミンそれぞれに好みのお店があるそうです。
奈良漬け専門店の紹介
『あしびや本舗』奈良市 ホームページ
『山崎屋本店』奈良市 ホームページ
創業100年以上の老舗です。
専門店の奈良漬けは、普段づかいのものと違い、高級で贈答品としてよく利用されます。
こちらの店舗では、樽入りの最高級は14000円です。
瓜だけでなく、きゅうり、すいか、メロン、柿、人参、守口大根、きゅうり、なす、しょうが、かぶらを漬けた奈良漬けもあります。
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『森奈良漬店』奈良市 ホームページ
明治2年創業。東大寺の門前近くに店舗があるケンミンに絶大に支持されている人気店です。
奈良漬けは白瓜と酒粕から作られます。種をとった瓜を塩漬けにして酒粕に漬け、数ヶ月ごとに新しい酒粕に漬け替えます。少なくとも3〜4回漬けかえて熟成させるので、濃い色へと変化します。完成までに1年以上かかるそうです。本場の専門店の奈良漬けは、色が濃いのが特徴です。
奈良ケンミンの奈良漬けライフ
白ごはんと一緒に食べたり、ビールのおつまみにしたり、奈良名物『柿の葉ずし』と一緒に食べたりします。味が濃いからお茶漬けにも向いています。
奈良漬けの酒粕は、風味がなくなるので水洗いはNGです。ふき取ってから食卓に並べます。酒粕は一度に拭きとらず、残った分は酒粕がついたまま冷蔵庫で冷やすと味がマイルドになるそうです。
ヨーグルトに刻んだ奈良漬けを混ぜて、お酒のつまみとしてたべたり、奈良漬けを刻んでかんぴょう代わりにちらし寿司に入れると、歯ごたえがや味のアクセントとなり、美味しいそうです。
奈良漬けの歴史
『今西本店』奈良市 ホームページ
江戸末期創業で、奈良漬専門店の中でも一番の老舗の店舗の店主さんにインタビューしていました。
奈良時代に奈良漬けの始祖の物があり、平城京の貴族への献上品だったと考えられています。1988年に発掘された木簡に『加須津毛瓜(かすつけうり)』との記録があり、日本最古の漬物の記述と思われます。室町時代末ごろに奈良漬けという言葉が誕生したと言われています。
鰻料理の添え物として使われている理由として、「高級な鰻に添える漬物は高級な漬物でなければならない」という考えから、一番高級だった奈良漬けが定着していったそうです。(諸説あり)そして江戸から明治にかけて日本中に広まったそうです。
また、今西本店さんには、4年熟成させた、見た目が真っ黒の奈良漬けや、6年熟成したすいか、8年熟成したきゅうりの商品もあるそうです。
奈良漬の食べ方色々
『飛天散華』奈良市 ホームページ
奈良漬けと高菜じゃこのチャーハン 1430円
中華料理店で提供されている奈良漬けメニュー。
『Pizza & Gelato cervo bianco』奈良市 ホームページ
馬酔木(あしび)生クリーム、4種のチーズ、奈良漬けのピザ 1800円
古民家を改装したお洒落なカフェです。
奈良漬けはスーパーにあるものでも十分美味しいのですが、本場の専門店はたっぷりと熟成されていて美味しそうです。いつか食べてみたい!
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