以前、番組では旭川の『醤油ラーメン』、室蘭の『カレーラーメン』、札幌の『えびそば』を紹介してきましたが、大本命の『札幌味噌ラーメン』をスル―していたらしいのです!改めて詳しく紹介されました。
道民はコーンやバターをのせない?
札幌味噌ラーメンというと、野菜と北海道名産のコーンやバターがのったものを思い浮かべますよね。
道民にとっては、これは観光客向けのもので、地元の人が食べている味噌ラーメンとはずいぶん違うようです。道民は玉ねぎともやしといったシンプルなトッピングで食べるそうです。
超人気!二大有名店
札幌市内には味噌ラーメン提供店が500店舗以上があり、創業59年の『さっぽろ純連』と創業34年の『すみれ』が二大巨塔と言われています。この二店からのれん分けしたお店が札幌市内に30軒以上あり「純すみ系」と呼ばれています。
【番組内紹介店】
『すみれ 中の島本店』札幌市豊平区
味噌ラーメン(980円)
気温0度の寒さの中、外にまで行列ができるほどの人気店。
しょうががのったチャーシュー、ネギ、メンマ、もやしがのったシンプルなラーメン。運ばれたばかりのラーメンには湯気が立っていません。しかしスープの中から麺を持ち上げるとほっかほかの湯気がたちあがります。
すみれさんのラーメンはラードをたっぷりと使ってあり、スープに油の蓋がある状態なので、スープが冷めにく、具材や麺を混ぜ合わせないと湯気がたちません。一般的な味噌ラーメンは70度ほどに対し、すみれのラーメンは90度もあるそうです。
ラードと具材を中華鍋で炒めた後、味噌タレでなく白味噌を中華鍋に投入して、軽く焦がし香ばしさをプラスします。スープも丼でなく中華鍋に入れて調理するそうです。具材の調理からスープづくりまで、全ての工程を高温の中華鍋で完結することで熱々のラーメンができあがるのです。
【純すみ系以外の紹介人気店】
『らーめん信玄 南6条店』
信州(コク味噌)880円
こちらのお店も具材とスープを中華鍋で完結するスタイル。油は少なめなのであっさりしている。
『八乃木』食べログ(食べログTOP5000選出店)
『狼スープ』ホームページ(食べログTOP5000選出店)
『クラブギャング』札幌市中央区 ホームページ
濃厚カニ味噌ラーメン(1350円)
カニ味噌とカニの身がトッピングされている豪華なメニュー
『雨は、やさしく』 札幌市白石区
白肝煮干しみそ(950円)
ゴボウの素揚げや鳥レバーのペーストがトッピング。レバーをスープに溶かしながら食べる新感覚ラーメン。スープは煮干しを使った魚介系の味噌ラーメン。
中太ちぢれ麺の理由
札幌の製麺業界のトップ『西山製麺株式会社』の代表にインタビュー。
「札幌ラーメンは中華鍋で作るから、スープがとても熱い。麺に息をかけてフーフーと冷ますとスープが下に落ちてしまいやすい。なので麺にスープがよく絡むよう太い縮れ麺になった。」とのことです。
札幌味噌ラーメンの歴史
札幌ラーメンは、創業75年の『味の三平』さんが屋台で営業していた頃に考案されました。ホームページ
以前は本州には味噌味のラーメンがなかったが、昭和40年頃から東京や大阪のデパートの催事で札幌味噌ラーメンが食べられるようになり、人気のラーメンになったそう。
昭和43年にサッポロ一番みそラーメンが発売され、爆発的に人気が出て全国に広まっていったそうです。
札幌味噌ラーメンはご当地メニューと言うより、国民食のようなイメージですよね。それでもやはり本場のものは違うし、道民も誇りに思っているようです。楽天で購入できるものはリンクを貼っていますので、どうぞご利用ください。
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