大垣市では水まんじゅうが大人気
岐阜県大垣市では、夏のスイーツと言えば水まんじゅうが有名で大人気です。半透明の水まんじゅうは全国にある定番の和菓子で、大垣の水まんじゅうも他県と変わったところはありません。
ただし大垣市では、水まんじゅうを氷水にどぼんと入れ、キンキンに冷やしてつるりとした食感を味わいます。
紹介店情報
『金蝶園 総本家』 岐阜県大垣市 ホームページ
水まんじゅう2個(450円)
JR大垣駅前にある、創業1798年の老舗の和菓子店です。水まんじゅうを冷たい水槽の中に入れて販売しており、大行列ができるほど人気です。
味はこしあんと抹茶あんが定番です。季節のフルーツ餡も月替わりで販売されています。他にも珈琲やほうじ茶、レモンソーダ、ほうじ茶ラテ、抹茶ラテ味など9種類のラインナップがあります。
『餅惣』岐阜県大垣市 ホームページ
水まんじゅうの上に白蜜味のかき氷がのった『水まん氷』を販売しています。
氷水にひたす水まんじゅうが誕生した経緯
大垣は古くから水の都と言われ、国土交通省認定の水の郷百選にも選ばれています。前述した駅前の金蝶園さんでも、冷たい地下水に水まんじゅうを浸して販売しています。
水まんじゅうは大垣市が発祥の和菓子で、明治初期に上田文七さんが大垣の水を使って夏の冷たいお菓子として水まんじゅうを考案しました。より冷たくして食べるように氷を入れるようになり、約30年前頃から氷水で食べるのが一般的になったと思われます。
通常、水まんじゅうは葛粉と寒天をまぜ混ぜることが多いですが、大垣では葛粉とわらび粉を混ぜます。わらび粉は水に強いので、氷水に浸しても生地が水に溶けない特徴があります。
大垣市では、家庭でも水まんじゅうは、氷たっぷりの水に浸してキンキンに冷やして食べます。餡が水に溶け出るので、最後は水をごくごくと飲み干します。
スタジオでの試食でも、涼し気で美味しいとケンミンスターさんにもかなりの好評でした。
地方のまんじゅうとして、鬼まんじゅう(愛知県)、いがまんじゅう(埼玉県)、もみじ饅頭(広島県)、いもまんじゅう(福岡県)が紹介されました。
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