わらび餅というと、こんなもの↓を思い浮かべる人も多いのでは?
京都の人が思い浮かべるわらび餅は、「茶色」なんだそうです。その真相を見ていきましょう。
『ぎおん徳屋』京都府東山区 ホームページ
行列ができるほどの大人気の和カフェです。氷を囲むように盛られた本わらび餅、梅の花の形に盛られたきなこ、そして黒蜜が上品で鮮やかな漆の器に盛られて、なんとも贅沢なおやつです。
材料は、山菜のわらびからとれる「本わらび粉」です。わらびの根の1本からとれるわらび粉はごくわずかなため、とても希少なものだそうです。「ぎおん徳屋さん」のわらび餅の材料は、「南九州産の本わらび粉」「和三盆糖」「上白糖」のみ。水で溶き、鍋の中で根気よく混ぜて、なめらかなわらび餅を作られています。
上の写真の透明なわらび餅は、「本わらび粉」をほとんど使っていないので、透明で粘りがないですが、本場京都のわらび餅は、本わらび粉100%で作ってあるので、茶色く粘りがあります。
『吉祥菓寮 祇園本店』京都市東山区 ホームページ
『笹屋昌園』京都市右京区 ホームページ
京都では夏だけでなく一年中わらび餅を提供するお店も多く、他県に比べて身近な存在なのだそう。
希少なわらび粉を使ってあるので、価格もお高め。本わらび餅は特別な極上和スイーツと言えます。
そこで、本わらび粉+甘藷デンプン(かんしょデンプン:さつまいもからとれるデンプン)をミックスして作ったお手軽なわらび餅が普段使いとして人気です。
『煉屋八兵衛』京都市上京区 食べログ
番組では「甘藷デンプン」を使ったわらび餅として紹介されましたが、お店のインスタグラムでは否定をされています。食べログの評価も高く、こだわりの製法で作られている大人気のお店のようです。
なぜ京都では、茶色いわらび餅が熱愛され、定着したのか専門家の話です。
その歴史は古く、奈良がわらびの産地だったことから、奈良時代の大和の国で山菜として食べられていたそう。京都に都を移す時に、わらびを食べる文化が京都に入ってきたました。
その後京都でわらび粉でお餅を作りはじめ、現在のわらび餅の形になっていった。
京都には高級志向・本物志向の文化があり、「本わらび粉」で作る菓子が好まれるようになったのではとのことです。
【他にもユニークなわらび餅を紹介】
『京西陣 菓匠宗禅』京都市上京区 ホームページ
『串わらび』1本 297円
きな粉、チョコ、和衷抹茶、和衷ほうじ茶、京都水尾柚子の五つの味がある、お団子のようなわらび餅です。
公式インスタグラムには、華やかな和菓子の写真がたくさんあり、おすすめです!
『京菓子司 山科わかさ屋』京都市山科区 ホームページ
『珈琲わらび』1750円
『菓寮 伊藤軒』京都市伏見区 ホームページ
『ティラミスわらび』990円
トップ画像は福岡県の高級和菓子店『鈴懸』さんのわらび餅です。公式インスタグラムによると、九州産のわらび粉使用とのことです。本わらび粉100%なのかは言及してありませんが、茶色い見た目、なめらかで粘りのある食感から、京都のこだわりのわらび餅だと考えて差し支えないかと思います。私が撮影したものです。
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