小麦粉栽培が盛んだった埼玉は隠れ粉もの県
食事がおいしいと思う県ランキングで14年連続最下位の埼玉県。(ブランド総合研究所調べ)
他県からはグルメ不毛の地と思われていますが、実は明治時代から小麦の栽培が盛んで粉ものの文化圏の土地です。埼玉でうどんがよく食べられるのは知られるようになりましたが、ご当地焼きそばが埼玉県内に9つもあることが判明し、詳しく紹介されました。
歴史ある2つの焼きそば
川越やきそば
麺が通常の焼きそばの3倍の太さがあり、まるで焼うどんのような太麺です。モチモチとした食感でソースの味が濃いことも特徴です。具は鶏と豚の合い挽き肉に、野菜はキャベツだけが使ってありシンプルです。
昭和22~23年頃、川越市の蓮馨寺の境内で屋台「川崎商店」さんが太麺焼きそばを売っていたのが始まりだと考えられています。現在は川越市内の10軒の店舗で提供されています。
『まことや』川越市 食べログ
ソース焼きそば(並) 600円
『焼きそば居酒屋どーも』川越市 ホームページ
『郷土ぐるめ開運亭』川越市 食べログ
『中華料理 千葉屋』川越市 食べログ
チャーハンヤキソバセット 850円
塩味チャーハンと川越焼きそばのW炭水化物のセットメニューがあります。
行田のフライ焼きそば
行田の「フライ」とは、水溶き小麦粉を平たく丸く焼いたものです。豚バラとネギの具材も入っていて、焼きあがったフライはもっちりとしています。フライの中に細麺の焼きそばを挟んで食べるので、広島のお好み焼きや大阪のモダン焼きのような感覚の焼きそばです。行田市と隣の熊谷市の15軒で提供されています。
埼玉県北部のこの地域では、明治時代から小麦の栽培が盛んで、フライは昭和初期から食べられていました。一説によるとフライの名前の由来はフライパンから来ているとのことです。
『かねつき堂』行田市 ホームページ
ふらい焼きそば卵入り(小) 650円
『たじま』行田市 食べログ
やきそば入りフライ (中) 650円
『行田ゼリーフライ本舗たかお』行田市 食べログ
『ウエジマ』行田市 食べログ
『わぐりの店』行田市 食べログ
2010年頃から誕生!埼玉を盛り上げるご当地焼きそば7つ
埼玉のご当地焼きそばの残り7つは、町おこしのために作られた新しい焼きそばです。
深谷カレー焼きそば
『割烹 楓』深谷市 ホームページ
深谷ねぎカレー焼きそば 650円
具にじゃがいもが入っていたり、目玉焼きがのせてあったりと、カレーライスの特徴を取り入れた焼きそばです。名産の深谷ネギをラッキョウ風に漬けた酢漬けが添えてあるのも特徴です。
2016年の深谷のご当地グルメコンテストで優勝し、現在は深谷市の26軒の飲食店で提供されています。
岩槻ねぎの塩焼きそば
2009年 さいたま市岩槻区の『永楽食堂』が考案。ホームページ
春日部やきそば
2009年 春日部市の『ヤマヤ東口本店』が考案。ホームページ
しそふりかけをかけたあんかけ焼きそば。
東松山味噌だれ焼きそば
2010年 東松山市の『 やきとり三金』が考案。ホームページ
焼き鳥の味噌だれを使った焼きそば。
嵐山辛モツ焼きそば
2010年 嵐山町の『五月ラーメン』が考案。ホームページ
ピリ辛の辛モツを使った焼きそば。
八潮焼きそば
2012年 八潮市の『藤吉』が考案。食べログ
八潮にちなんで、具を8つ使った塩味の焼きそば。
ところざわ醤油焼きそば
『新むさし』所沢市 ホームページ
2017年 地元の醤油メーカーが開発した、醤油を使ったさっぱりとした焼きそばです。誕生から6年で、現在は60店舗で提供されています。新むさしさんは提供1号店です。
『中華料理 栄華』所沢市 食べログ
『大衆居酒屋 だるま』所沢店 所沢市 ホームページ
『鉄板屋台 TAKEI-YA』所沢市 食べログ
単なる新しいB級グルメという訳でなく、昔ながらの小麦の生産地だったことから、小麦粉料理が発展したのですね!埼玉グルメはマイナーと見られがちですが、美味しそうな焼きそばが揃っていますね!
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