宮城の夏のグルメ白石温麺(うーめん)とは
宮城の南部の白石市の名物『白石温麺』は、温かい麺と書いて『うーめん』と読みます。
400年以上前に誕生したと言われる白石うーめんは、パッと見た感じはそうめんのようですが、そうめんより少し太めで、麺が短めです。ざるそばのように盛って食べることが多いそうです。
白石うーめんは素麺と同じく、小麦と塩と水で作られます。材料をのばした後に素麺は乾燥や麺のくっつきの防止のために油をぬりますが、うーめんは油を塗らずにでんぷんを振りかけることで、もっちりとした食感に仕上がります。
うーめんは長さが9センチと規格が決まっており、素麺の半分以下の長さなので、食べる時につゆがはねにくく、食べやすい麺です。
人口約3万人の白石市内に約20軒の提供店があり、宮城県南部を中心の60軒以上の店舗で提供されています。(番組調べ)
番組内紹介店
『やまぶき亭』白石市 ホームページ
温麺三昧 1350円
行列のできる大人気店です。かつお出汁の麺つゆ、くるみだれ、胡麻だれの3種類の麺つゆを楽しめる温麺三昧(1350円)が大人気です。
この地域は昔からくるみだれや黒胡麻のたれで餅を食べていたことから、うーめんも古くから胡麻やくるみのタレで食べられているそうです。
やまぶき亭さんでは、温かいうーめんメニューもあります。
温かいかけ温麺 800円
キノコのおくずかけうーめん 1450円
『元祖白石うーめん処 なかじま』白石市 食べログ
『長寿庵』白石市 食べログ
『ううめん茶房 清治庵』白石市 食べログ
『光庵』白石市 食べログ
『みやぎ乃』仙台市 ホームページ
仙台駅ビルエスパルの中の郷土料理店
家庭でも食べるので地元スーパーでも人気
白石市のスーパーでは41種類もの白石うーめんが取り揃えてありました。
贈答品としても人気で、家庭でもよく食べるそうです。
↓こちらからも購入できます。↓
白石うーめんの歴史
奥州白石温麺協同組合の理事長の話によると、白石うーめんは約400年前の江戸時代初期に誕生したと言われているそうです。
当時、胃病の父親のために、油を使わない胃に優しい麺を作った人がいて、病気の父がその麺を「うめぇうめぇ」と食べると病気が治ったそうです。白石城主のお殿様が心温まる話だと感動し、「温麺」と名付けたとの言い伝えがあるそうです。
温麺の「温」は、「熱い」の意味ではなく「心温まる」の意味なのだそうです。理事長曰く、「Hot Noodle」でなく「Heartful Noodle」です、とのことでした。
変わりダネうーめん
『東天閣』白石市 ホームページ
白石市内の中華料理店。温麺を使った『ラ・うーめん』というメニューがあります。
『白石城歴史探訪ミュージアムレストラン』白石市 食べログ
白石城のレストランでは、カレーうどんのような『カレーうーめん』があります。
400年もの歴史があり、今もその土地の人に熱愛されているグルメがあるなんて、素晴らしいですね。麺はお取り寄せができますが、くるみだれ、黒胡麻だれは白石に行かなければ食べられない、貴重なメニューのようです。
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