秋田ケンミンが熱愛する『だまこ鍋』の紹介です。お米を粗く潰して団子にした「だまこ」が入った鍋で、昔ながらの秋田の郷土料理です。具材やスープに相当のこだわりがあります。同じく米で出来ている秋田名物きりたんぽとの違いも紹介します。
だまこづくり
秋田ケンミンは、みずみずしくて美味しい新米でだまこを作ることが多いそうです。
炊きあがった新米をすり鉢で粗く潰し、手で丸めて一口大のだまこを作ります。丸めただまこは塩水につけておくと崩れにくく、粘り気がでます。おにぎりのように手に塩を付けて丸める方法もあるそうです。
きりたんぽは塩分を付けないため、煮崩れやすい特徴があります。
またきりたんぽは焼いて焦げめをつけるのでちょっと固め、だまこは鍋で煮て食べるので食感がモチモチとしています。中にはきりたんぽのようにだまこを焼いてから鍋に入れる場合もあり、おこげの香ばしさやカリッとした食感が味わえます。
晩ごはんのあまりのだまこは翌日のみそ汁の具にもなるそうです。
だまこ鍋の定番の具材
具材はだまこ、比内地鶏、根付きセリ、ゴボウ、ネギ、舞茸、糸こんにゃくの7種類が一般的です。
鍋の具材では定番の白菜や豆腐は水っぽくなるので使わないそうで、椎茸やニンジンも風味が変わるので好まれないそうです。
こだわりの鶏ガラスープ
だまこ鍋は醤油味で出汁は鶏ガラから作ります。秋田ではスーパーで比内地鶏の鶏ガラが販売されていて、家庭で鶏ガラスープを煮出してだまこ鍋のスープを作ります。手間暇をかけた家庭料理です。
【紹介店】
『唐橋茶屋』秋田市 ぐるなび
だまこ鍋の歴史
だまこがきりたんぽの元になったとも言われているそうです。
一説によると大正時代以前、山林で働く人たちが夏場の食欲がない時に、弁当のご飯を木を切ったばっこ(切り株)の上にのせ、斧やなたで潰し、沢の水で味噌を溶いた汁につけて食べたのが始まりとされているそうです。
それがだんだんと家庭料理として食べるようになり、秋田で広まっていったそうです。
見た目に華やかさはないですが『ザ・日本の郷土料理』という印象です。真似て作ってみたいですが、根つきセリって九州にあるのかな?作るのにずいぶんと手間もかかりそうです。秋田に行ったらぜひ食べてみたいご当時グルメです!
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