富山ケンミンは地元独特のおでんを熱愛していて、特に魚の練り物が美味しいのが誇りだそうです。富山市内では約45店でおでんが提供されており、専門店ではなく、主に居酒屋やラーメン店が取り扱っていてます。冬だけでなく一年を通して食べられるところも多いそうです。
隣県に有名な「金沢おでん」がありますが、『富山おでん』にはどのような特徴があるのかが紹介されました。
最大の特徴はとろろ昆布をのせて食べる!
富山ケンミンは昆布をたくさん食べることで有名ですが、おでんにも具材の上にとろろ昆布をのせて食べるのが定番です。
【紹介店】
『ヤットルゾー五條』富山市 ヒトサラ
創業57年の人気の居酒屋。一般的な大根やこんにゃく、たまごの他にも独自の具材があります。
バイ貝(390円)……北陸が本場の巻き貝(時季によりない場合がある)
赤かまぼこ(150円)……富山ではおせち料理にも使われるかまぼこ
(↓下の写真は番組で紹介されたものとは別のメーカーの商品です)
白海老団子(280円)……白身魚のすり身の中央に白えびが飛び出すように入れてある。(時季によってない場合がある)
カニ面……カニの甲羅の中にカニの身と練り物を入れてある具材。
『酒寮 茶文』富山市 食べログ
めで鯛(500円)……鯛の形の練り物。カラフルで縁起のよさそうな具材があります。
『広島自転車商会』富山市 食べログ
カニ爪(600円)……カニの爪を練り物で包んだ具材
富山おでんの出汁は超シンプル!
富山おでんの出汁は色が薄めで透き通っています。一般的には出汁に醤油やみりんで味付けをしますが、富山では昆布と鰹節の出汁に入れるのは塩のみ。超シンプルな味付けです。練り物を煮込むことによって、魚介エキスがおでんのつゆの旨味をますます引き出すそうです。
ラーメン屋でもおでん!
富山ではラーメンのサイドメニューとしておでんを食べることもよくあります。
『まるたかや』富山市 ホームページ
『古久龍』富山市 食べログ
『駅前ラーメン ひげ』富山市 食べログ
富山おでん誕生の経緯
地元の練り物メーカー『梅かま』さんの話によると、練り製品をふんだんに使うようになった昭和40年頃から食べられていたと考えられているそうです。富山では昆布を食べる文化が根付いていて、おでんにとろろ昆布をのせて食べるのは自然な流れで食するようになったと考えられています。
『梅かま』 ホームページ
また、家庭でもおでんを食べることが多く、地元スーパーでは78種類もの練り物がびっしりと販売されている様子が紹介されました。
富山の美味しい海の幸がギュッと詰まったおでんですね。とろろ昆布をのせて食べる方法は、他の地方のおでんでも簡単に真似が出来そうです。鳥取のケンミンスター、ガンバレルーヤのまひろさんは、おでんを食べる時はいつもとろろ昆布を入れて食べていたそうです。旨味が増すし、味の邪魔もしないし、ぜひ試してみたいです!
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