よっ!日本一 ケンミン トップ・オブ・ザ・トップ
寒天は約80%が食物繊維でできているヘルシー食品。年間出荷額は長野県が20年連続でぶっちぎりのトップです。全国シェアも8割超の寒天王国なのです。
寒天は天草(てんぐさ)と言われる海藻が原料。海なし県の長野がなぜ寒天王国なのでしょうか?
長野県の南信地方が本場
長野県の南部に位置する、南信地方には国内の寒天メーカーの4割が集中しています。
冬が寒天づくりのシーズンで、田んぼの中に天日干ししている寒天畑を見かけることができます。
茅野市内の地元スーパーでは、ゼリー用に8種類、寒天使用のスープが9種類など、寒天商品が50種類以上も販売してありました。
棒寒天
糸寒天……溶かさずに味噌汁やスープに入れて食べる
粉寒天
お米の代わりに寒天を入れた低カロリーの寒天ぞうすい
長野県民の家庭では
本場南信地方の長野県民は、味噌汁に入れたり、サラダに入れたりして毎日のように食べるそうです。
また、一般家庭のお茶会の模様を取材、寒天で色々な具材を固めた色とりどり『天寄せ』が紹介されました。
◎サラダ寒天……マヨネーズ味の寒天の中にきゅうりやカニカマを入れる長野の定番料理
◎トマト寒天……フライパンでミニトマトをつぶしながら煮立て、溶かした寒天と砂糖を入れたもの。
◎帆立と人参入りのしょうゆ味寒天
◎黒豆寒天
◎牛乳寒天
海なし県の長野での寒天の作り方と歴史
松木寒天産業 ホームページ
創業84年の寒天メーカー、直売所もある松木寒天産業では、韓国の済州島や南アフリカ産の天草を1日に1トン使用するそうです。
輸入された大量の水草に水3万リットルを入れ、一日かけて煮出し天草をドロドロの状態にし、ろ過します。その後2週間かけて天日干しで乾燥させたら完成です。
寒天は関西や京都では江戸時代から食べられていました。長野県茅野市の商人 小林粂左衛門が関西に出稼ぎで寒天製造に行きました。そして長野で寒天づくりをしたところ、①空気が乾燥している ②昼夜の寒暖差が大きい ③水がおいしいという理由から、寒天づくりに適していて、日本一の寒天の産地になったそうです。
寒天がテーマのレジャー施設が人気!
長野県が誇る伊那市の伊那食品工業株式会社では『かんてんぱぱ』というブランド名で200種類以上の寒天商品を製造しています。
また、伊那食品工業が運営する『かんてんぱぱガーデン』は標高691mのところに敷地面積3万坪の施設があり、たくさんの寒天商品が販売されています。ホームページ
食や健康を学ぶ『健康パビリオン』や、かんてんぱぱミュージアムという美術館、また日本初の寒天レストラン『さつき亭』では寒天グルメを楽しむことができます。
かんてんぱぱ公式インスタグラムでは、寒天を使った美味しそうなおかずやスイーツの写真が盛りだくさんです。
海なし県の長野が寒天の生産が盛んだとは聞いたことはありましたが、断トツの一位なのですね。天寄せのレシピはネット上で検索すると様々なレシピと作り方があるようです。ヘルシーだし真似してみたいです!
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