夏の超定番レジャー。回転するそうめん流し!
全国的には半分に割った竹筒にそうめんを流す「流しそうめん」は夏の風物詩ですが、鹿児島ではそうめんが丸い水槽の中でぐるぐると回転する『そうめん流し』が夏のレジャーとして大人気なのだそうです。
そうめん流しの常設の専門店が県内全域に20店舗あり、中には一年中楽しめるお店もあるようです。
紹介店情報
指宿市の唐船峡(とうせんきょう)はそうめん流しの人気スポットです。指宿市は砂むし温泉で知られる観光スポットで、唐船峡は渓谷の名前です。
そうめん流しの店舗の床下やすぐ横を清流が流れる、涼しい環境でそうめんを食べるのが最大の魅力です。鹿児島の麺つゆは甘い味で、わさびと一緒に食べるのが定番です。
『指宿市営 唐船峡そうめん流し』指宿市 指宿観光ネット
夏は大行列が出来るほど混雑し、唐船峡の中で一番歴史ある店舗です。
麺つゆは、地元の鰹節と北海道産の昆布で出汁をとり、鹿児島産の甘い醤油を使用しています。素麺は香川県小豆島産の島の光です。湯がいた後に、冷たい湧き水で麺を引きしめます。唐船峡京田湧水は、環境省の「平成の名水百選」に選定された名水で、水温は年間を通して約13度。そんな美味しくて冷たく、水源豊富な地下水を使用しています。
回転する水槽にも常に新しい水が流れ、同時に排水をしているので水槽の水は清潔なまま保たれています。
A定食(2000円)は、そうめん、おにぎり、川魚(刺身、焼き魚)、味噌汁がセットになっています。
2022年に創業60年を記念して、光るそうめん流しが導入されたことが紹介されました。
唐船峡にあるそうめん流し専門店は他にもこちらの2店舗があります。
『長寿庵 開聞唐船峡』指宿市 ホームページ
『唐船峡そうめん流し 鱒乃家』指宿市 ホームページ
『慈眼寺そうめん流し』鹿児島市 ホームページ
鹿児島市にあるこちらの店舗では、桜島をイメージした噴流式のそうめん流しを楽しむことができます。以前番組で紹介されたじゃんぼ餅も提供されています。
『奈加夢羅』伊佐市 食べログ
鹿児島の県北にある店舗。そうめん流しの丸い水槽の中央に七輪があり、焼肉と一緒にそうめんを食べることができます。
『竹中池ソーメン流し』湧水町 食べログ
『流る茶寮 いち禅』姶良市 食べログ
※流しそうめんの提供時期や曜日、時間などは各自でご確認をお願い致します。
鹿児島でそうめん流しが大人気になった理由
当時の町役場が観光事業として始めたのがきっかけです。
1960年頃、指宿は新婚旅行先としてブームになりましたが、唐船峡付近は特に名所がなく観光客が通り過ぎてしまう場所でした。そこで、水が綺麗な場所という地の利を活かし、そうめん流しを始めました。最初は竹筒を利用してそうめんを流していましたが、人手がかかるため、中華の回転テーブルをヒントに回転式のそうめん流しを1963年に導入したところ、大ヒットしたとのことです。
鹿児島県は県の大部分が水はけの良いシラス台地を占めてして、湧き水地点が多いことから、県内でそうめん流しが広まっていきました。
九州育ちの私は、子供の頃にこんな回転式のそうめんをどこかで食べた記憶がありますが、幼かったのでどこだったのかは全く思い出せません。湧き水の出る綺麗なところでは、鹿児島だけではなく色々なところでそうめん流しを楽しむところがあるのかもしれませんね。
真夏の暑い時期の涼し気な場所でのそうめん流しはとっても楽しそうでした!
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