兵庫県民にとってコロッケはメインのおかず
コロッケと言えば、ひと昔前のごちそうのイメージです。昭和時代は小学生の好きな食べ物で上位にランクインされていたようですが、平成ではランク外になったそうです。そして一般的にはメインのおかずではなく、おかずの脇役やおやつのようなイメージです。
しかし、神戸を中心とした兵庫県民は今もコロッケが大好きです。晩ごはんのメインのおかずにしたり、洋食屋では「コロッケ定食」が定番なんだそう。コロッケの専門店がたくさんあり、行列ができるほど人気があります。
神戸牛など、牛肉の生産が盛んな神戸では、コロッケには質の良い牛肉を使っている「肉料理」という認識があり、ごはんのおかずに合うとのことです。
紹介店情報
『本神戸肉 森谷商店 元町本店』神戸市中央区 ホームページ
行列ができる人気店。元々は精肉店で揚げ物の惣菜が色々とある中、コロッケ(100円)が人気ナンバーワンで 一日に3000個売れるそうです。
『神戸コロッケ元町本店』神戸市中央区 ホームページ
中華街にあるコロッケ専門店。黒毛和牛のビーフコロッケ(237円)
『鬼平コロッケ 鷹取店』神戸市長田区 ホームページ
看板メニューは、ぼっかけコロッケ(120円)です。甘辛いぼっかけが入っています。
『コロッケと… 神戸水野家』JR垂水駅店 神戸市垂水区 ホームページ
JR垂水駅の改札内にあるコロッケ専門店。チーズコロッケ(194円)
『コロッケと… 神戸水野家』水道筋本店 神戸市灘区
兵庫県内に20店舗展開するコロッケ専門店。注文ごとに揚げたてを用意してくれるスタイル。このチェーン店の工場では、国産黒毛和牛、淡路島産の玉ねぎ、北海道産のじゃがいもをたっぷりと使って旨味を凝縮したコロッケを作っている様子が紹介されました。
和牛ビーフコロッケ 140円
『あしや竹園 芦屋本店』 芦屋市 ホームページ
精肉店の名物はすき焼きコロッケ(498円)
『洋食屋 双平』神戸市中央区 食べログ
コロッケ定食には、デミグラス系のソースがかかっています。コロッケを揚げる油は牛脂100%を使用。神戸の洋食店ではコロッケ定食が絶対にあるそうです。
『旭屋』高砂市 ホームページ
ネットで予約しないと買えない『神戸ビーフコロッケ極み』は、放送時点で38年待ちとのことでしたが、この記事を書いている時は、約43年待ちとの記載がありました。
神戸ビーフコロッケ極み 5個 2700円
兵庫県のコロッケの歴史
神戸には江戸時代の終わりから外国人が住み、西洋料理との関わりが深かったため、その頃から食べられていたのではないかと考えられます。
コロッケの材料の牛肉や玉ねぎが県内で生産され多く流通していたことから、兵庫県はコロッケを作るのに適した場所でした。また、日本のウスターソースの始まりは神戸と言われていて、現在も神戸には美味しいソースがたくさんあり、コロッケが神戸で愛されるようになった要因の一つと考えられます。
筆者ます子が神戸を旅行して洋食屋に行った時、確かにコロッケ定食が看板メニューとして提供されていました。神戸のコロッケ事情を聞くと、コロッケがますますお洒落な料理に思えてきますね。
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