【秘密のケンミンSHOW極】信州飯田の焼肉ライフ(長野県) 2024/9/5放送

長野県と言えば、日本そばや山菜など、さっぱりとした料理が有名なイメージですが、県南部の飯田市は、人口1万人あたりの焼肉店舗数が全国1位で5.26軒なのだそうです。(南信州畜産物ブランド推進協議会2021)

2位以下は下記の通りです。

2位 石垣市(沖縄県) 5.02軒

3位 北見市(北海道)4.80軒

4位 滝川市(北海道)4.01軒

5位 宿毛市(高知県)3.96軒

また、飯田市は人口約95,000人に対して、焼肉店は56軒あり、ラーメン店35軒、コンビニ48軒を上回っています。飯田市は特にブランド和牛などのイメージがない中、なぜ焼肉店が多いのか、飯田市の実情が紹介されました。

のんきや』飯田市 食べログ

飯田市ではマトンを食べるのが主流で、他にも牛や豚などの赤身肉が人気です。飯田市で牛モツと言えば、黒モツのことで、他の地域では食べない黒い牛の胃袋もよく食べるそうです。

飯田市はリンゴの産地であることから、焼肉のタレにはすりおろしリンゴをよく利用します。のんきやさんでは、すりおろしリンゴやニンニクがたっぷりと入った醤油ダレを手づくりしています。飯田市の人々は、それぞれのお店の手づくりタレの味で、焼肉店を選んだり好みが分かれたりするそうです。

焼肉鈴盛』飯田市 食べログ

店内は煙が立ち込める昔ながらの焼肉店です。

旨肉酒場 やきまる』飯田市 食べログ

飯田市発行の『焼肉の取説』という冊子には、店舗ごとの網や鉄板の画像がずらりと掲載されていて、飯田市民の焼肉へのこだわりが感じられます。

こちらの店舗では、『すずり焼肉』と言って、鉄板が習字の硯の形をしているものが名物です。

飯田市では、地域や職場や家族での会食は、家の庭先や会社の駐車場などで焼肉をすることが多く、その際は『出前焼肉』が人気です。精肉店が肉と野菜、タレ、皿、箸はもちろん、ガスコンロや鉄板も出前で用意してくれます。

飯田市内の高校の文化祭の打ち上げでも校内で出前焼肉を楽しむ高校生が紹介されました。

飯田市は、周囲を山々に囲まれていたため海産物が入手しにくかったことや、綿羊などの畜産が盛んだったことから、以前から羊肉がよく食べられていました。大正5年発行の新聞にも、「飯田は肉を食べる人が多い」との記述があったほどだそうです。飯田の人々にとって、肉こそが生きるためのタンパク源だったのです。

  

現在は高速道路などの流通が発達したことから、日本中どこでも海産物が容易に手に入りますが、長年続いた食文化は一朝一夕で変わるものではないことがわかりますね。
それが日本の地方の食文化の楽しい一面だと思います。

 

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