卵料理に並々ならぬ思いを抱く京都府民
番組では、これまでに京都のご当地メニューとして、いくつかの卵料理が紹介されてきました!
*『たまごサンドイッチ』 京都市内の多くの喫茶店で出されているメニュー。ゆで卵でなく、極厚の卵焼きがサンドされている。
*『衣笠丼』甘辛く煮たお揚げさん(油揚げ)と九条ねぎを卵でとじたものを、ご飯の上にのせた丼。うどん屋さんで提供されていることが多い。
*『けいらんうどん』だしのきいたとろみのある、あん状のだし汁にたっぷり卵をといたうどん。
など、様々な料理に、卵を使ってひと手間を加えて、都(みやこ)らしい洗練した一品に仕上げることが多いようです。
題して…
たいそなことしてへんけど、卵料理ひと手間かけておいしく頂いてます。京都府民の真実
【紹介店】
こちらの親子丼は、どんぶりのてっぺんに濃い色の黄身がのっているとっても美味しそうな見た目です。
作り方も非常にこだわってられていて、まず出汁は和風だしでなく鶏スープをかまどで薪を使って作られています。肉は「若鶏ささみ」と「地鶏もも肉」の2種類を使い、九条ねぎと一緒に煮込みます。卵は卵とじ用に1個とトッピング用に1個で合計2個使ってらっしゃいます。これだけのこだわりで、価格は700円ととてもお手頃です。
こちらも丼の上に輝く卵黄がのった美味しそうな親子丼です。三つ葉ものってもちろん食材にもこだわって丹波の卵、大山の地鶏を使ってられます。価格は1450円です。
だし巻きたまご専門店がたくさん
京都はだし巻きたまご専門店の激戦区!
【紹介店】
『だし巻き乃柴半』『さいき家』『田中鶏卵』『元祖だし巻き 東寺おかもと』『京だし巻き 西尾』『三木鶏卵』
京都の台所錦市場の『三木鶏卵』さんでは、定番のだし巻きたまごの他に、中心に鰻が巻かれた「う巻き」カニの身が入った「かやく巻き」が紹介されました。
三木鶏卵さんインスタグラム
京都と大阪では たまごの巻き方が逆
京都では、卵を焼く時に手前から奥に巻いていきます。だし巻き自体の重さでしっかり締めて、出汁を中に閉じ込めることができるそうです。卵の密度が高く、きめが細かいだし巻きが出来上がります。古くからの仕出し文化があるため、傷みにくくすることを重視した作り方です。
一方、大阪は奥から手間に巻いていき、より多くの空気を取り込めるので、ふんわり食感を重視する場合はこちらが良いそうです。大阪は出来上がりをすぐに食べることが多いとのこと。
長崎出身の私は手前から奥に向かって巻いていました。手前から巻くのか、奥から巻くのか、この違いは何なのが長年気になっていましたが、謎がとけました。お弁当に入れる時は手前から奥が良さそうですね!
個性的な卵料理のお店
なんとだし巻きたまごの天ぷらがあります!
『すし善』 食べログ
こちらの「ちらし寿司」は、海鮮の上に錦糸卵をびっしりとのせてある、個性的な盛りつけです。
お通しの半熟ゆで卵をはじめ、「ゴルゴンゾーラの卵ピザ」「たまごのアヒージョ」「クリームブリュレのカクテル」など、卵にこだわった数々の料理と一緒に、お酒が飲めるバーです。
『京極かねよ』 ホームページ
こちらのお店では、鰻のかば焼きの丼に、鰻が隠れるほどの卵焼きがのった『きんし丼』が名物です。
京都の卵料理のルーツは?
鶏と卵の研究所所長 京都女子大学研究教授 八田 一 氏のお話
卵料理の食文化は京都から始まった。江戸時代の1785年に「万宝料理秘密箱」という本が出版され、103種類の卵料理が掲載された。
京都の卵料理のアレンジが上品なのは、お公家さんの文化による。硬いものを食べない、やわらかい、ふわっとした料理がお公家さんの好みによるもの。
とのことでした。
京都に行ったら見たいところ、行きたいところもたくさん、食べてみたいものも山ほどありますね!
【他にも紹介されたケンミン卵料理】
愛媛県 焼豚玉子丼
青森県 卵とじのウニ丼
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