関東と関西の天津飯の違いは『愛』
関東の天津飯はケチャップ味の甘酢餡、大阪は茶色い出汁の効いた醤油味の餡なのは有名ですが、一番の違いは天津飯に対する愛なのです。関東では天津飯は人気も下位、食べる頻度も少ないですが、大阪フミンは天津飯を熱愛しています。
紹介店情報
『珍八香(チャコ)』大阪市中央区 ホームページ
天津飯の超人気店。
餡は、鶏ガラ中華スープに醤油と砂糖で味付けし、片栗粉でとろみをつけた超シンプルなものです。溶き卵に小エビ、ねぎ、人参を入れ、中華鍋でサッと火を通しフワフワに仕上げます。
天津飯(650円)が一番人気です。提供時間が早いのも魅力で、注文して1分で提供されます。
大阪では、天津飯は人気メニューのため餡を事前に作り置きをしている店が多いそうです。餡を作り置きしているので早く提供できるということです。
『中華料理 昇龍』大阪市阿倍野区
『北京料理 龍』大阪市浪速区
『唐朝』大阪市西区 食べログ
東京では単品での提供がほとんどですが、大阪では天津飯はラーメンのセットにして食べることが多いそうです。
有名チェーン店『餃子の王将』でも、天津飯は看板メニューの一つです。大阪府民は王将では天津飯を軸に、別メニューを追加で注文することが多いそうです。
『ねこや』中央区 食べログ
一風変わった天津飯として『クリームソースチーズ天津飯』が紹介されました。ホワイトソースを使った洋風天津飯です。
『南修軒』大阪府大東市 食べログ
トムヤムソースとパクチーがかかった『トムヤム天津飯』が紹介されました。
天津飯の歴史
天津飯は日本生まれの中華料理です。
戦後、東京八重洲の来々軒、大阪馬場町の大正軒でほぼ同時期に誕生したと言われています。
東京の来々軒はカニ玉に酢豚の餡をかけていましたが、当時はカニもタマゴも貴重で天津飯は高級料理だったことから、一般的な人気メニューにならなかったと考えられます。
一方、大阪ではカニの代わりに地元で採れるカワツエビを使い、中国から入手した安価な卵を使ったことから、庶民が食べる人気メニューとなりました。素材の旨味を引き出すために醤油で薄味の餡を作ったことから、出汁文化の大阪府民にマッチしたと考えられます。
大阪では大人気ゆえに、味のレベルもどのお店も高そうですね。この放送を見たら大阪旅行の時は美味しい天津飯を食べに行きたくなる回でした。
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