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県民熱愛グルメ 宮城県の油麩丼
宮城県には『牛タン』や『はらこめし』がご飯のお供として有名ですが、今回紹介されたのは『油麩丼』(あぶらふどん)です。
宮城県の北部にある登米市が発祥で、現在は登米市を中心に宮城県内50店舗以上で提供されている人気メニューです。一般的な麩は焼いて作りますが、油麩は低温でじっくりと揚げてありコクがあるそうです。フランスパンのような細長い形状で、登米市内には油麩のメーカーが8社あるそうです。
【紹介店】
『味処もん』登米市 食べログ
まず、油麩をバゲットのように輪切りにして、お湯で戻します。親子丼や丼のような要領で、長ネギ、シイタケ、出汁、調味料で煮て、最後に溶き卵を流し入れ、半熟状態でとじます。それをどんぶりに盛ったご飯の上にのせたものが「油麩丼」です。
もんさんのおかみさんが、1980年代ころ、鶏肉を食べられないお客さんのために、鶏肉をのぞいて油麩を入れて作ったのがきっかけで出来たメニューでした。最初は地域の名前に由来して「とよま丼」として提供していたそうです。それから手軽で美味しいと地元で評判になり、「油麩丼」という名前で宮城県内に広まっていったそうです。
『ドライブインいづみ』登米市 食べログ
『ホテル望遠閣』登米市 ホームページ
『つか勇』登米市 食べログ
つか勇さんの油麩丼はレタス入りです。セットメニューには、東北の郷土料理「はっと汁」が付いていて、その中にも油麩が使われています。
家庭料理としても人気!
登米市周辺の家庭でも手軽に作られるので、地元のスーパーには油麩がたっぷりと販売されています。麩の売上の9割が油麩が占めるそうです。
家庭料理では、肉じゃがや野菜炒め、グラタンに入れたり、麻婆麩にしたりと、万能食材でもあります。
また、石川県ではおでんに「車麩」を入れて食べること、大阪府では、すき焼きに焼き麩を入れることなども話題に上がりました。
『味処もん』の女将さんが、鶏肉が食べられないお客さんのために考案した、いちメニューである『油麩丼』。登米市のご当地メニューとなり、飲食店やメーカーが存続し、スーパーでも大きく売り上げる市場を作っているなんて驚きです!
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